2016.10.08 Saturday 01:09

「少年展」参加しました

イベント参加しました。

第五回目の少年展でございます。
新星急報社は喜ばしいことに前回より続投させて頂きました。
いつもながら非常にすばらしい作家の面々がお揃いで
末席を汚させて頂いております。

詳細はこちらのサイトでご確認ください。
今回のテーマは「双子」
不思議な、だけど目の奪われる双子、
奇妙な、だけど愛おしい双子
おぞましい、だからこそ美しい双子。
さまざまな作家の方々が作られる双子の少年達が貴方をお待ちしております。


会 期 2016年 10月07日(金)-10月16日(日) (12日(水)のみ休廊)

会 場 東京 高円寺 ギャルリー・ジュイエ

時 間 12:00〜19:00
    ただしイベント開催日15日(土)12:00〜17:30/演奏会(入場は17:00まで)
    最終日 16日(日)12:00〜18:00

入場料 無料

新星急報社はアッサンブラージュ作品、アクセサリー販売で参加をしております。
また、テーマの「少年」「双子」にて5万字程度の中篇の小説を書かせていただきました。
下記サイトにてお読みいただけます。
note(分割しておりませんので一気に読めます)
小説家になろう(ページを分けておりますのでちょっとずつ読みたい方に)

本をつくりました。そして完売しました。本のPDFデータです
スマホとかで電書みたいによめます。

下記では作品の解説と少年展についてのわたしの個人的な思い入れを書いております。
 今回、また少年展への参加をお誘いいただき、まだ会社を辞めてどうなっているかわからないタイミングだったので正直参加を迷ったのですが、わたしは個人的にこの展示に非常に思い入れがあり、主催のお二人にその時期はどうなっているか分からないが、ぜひ出展させて頂きたいです、とご連絡をしましたのが昨年の今頃でした。
 その際、テーマは「双子」とお伺いし、それならばぜひ日本式双晶を題としたいと思いました。

 日本式双晶は名前の通り、結晶の仕方の一形態で、決まった角度で二つの結晶がひとつになったものを言います。角度は真ん中ジャストではなく、少し傾いているところがうつくしいです。日本式、という名前は日本で取れるものがまず紹介されたからで、世界のほかの地域でも取れることがあります。いろいろな表記があるようですが、わたしはこの水晶のジャパニーズツイン、という呼び名がすきで、いつか扱いたいと思っていましたので、このテーマを御伺いしたときに一も二もなく、日本式双晶を使うことを決めました。
 まず物がないと始まりませんので、鉱石の展示会やら店舗やらに何回か赴き、なんとかアクセサリーに使える程度の実物を数枚手に入れることができました。大きいサイズのものになりますと学術的な標本として何十万という価格になるものですので、ちょうど良いものを相当探しました。入手できたのが長崎県の奈留島というところのもので、どんなところだろうと調べてみたのですが、なかなか面白いところで歌の舞台になっていたり、隠れキリシタンの信仰を近年まで継承していたり、水晶丘というところがあったりするようなのですが、とくに気になったのは浜が砂ではなく、丸っこい小石で出来ているところがあるということでした。
 そういったことを調べながらいろいろ考えていますと、玉砂利の浜を故郷に持つ双子の少年のうち片方の人生がぼんやりと浮かんできて、彼の生き方について書いたのが今回の小説です。ご興味を持っていただけたら幸いです。上のリンクから全文が読めますので、よろしくお願いいたします。



 そしてそれにあわせて、作中に日本式双晶の小さな標本を出しましたので、それと作品のイメージでアッサンブラージュを作成いたしました。ビーズを細かく刺繍しているのですが、これはすべて同じビーズを偶数で選んでおりまして、作中に出てくる幾組みかの双子の、またそれ以外の双子たちの、それぞれのあり方を考えながら刺しました。
 ラベルは小さなものに無理やり書いたので読みにくいですが(作品の形式上それでもいいと思ったのですが)、name japanese-twin(日式双晶)loc, Naru Goto Nagasaki NOVAEXPとしてあります。



 また、販売するアクセサリーも、小説より印象的なフレーズをよりぬいて、それから作成をいたしました。

イヤリング「おれは今後も鏡をみるたびに似た顔に会い続ける」
玉砂利の浜をイメージしたオニキスの細石と杭のようなインクルージョンのあるルチルクォーツ

ネックレス「誰のこともわかるような顔をして」
同じく浜の印象のオニキスとゴールドの細い結晶のあるルチルクォーツに遊色のきれいなラブラドライト
バックは黒のアンティークビーズとエンドはインクルージョンのあるハーキマークォーツ

ネックレス「いいえ、お気になさらず。それでは、さようなら。」
トップは水晶で一本だけ着色されたもの。さようなら、の五つの発語をイメージして。
バックはアンティークビーズにプラスチックチェーンをあわせて軽く、エンドはアクアマリンのさざれ。

ブレスレット「招くように差し出す手のひら、軽く曲げられた指の爪」
中心の石は色のごく薄いアメシストにブラックのラッカーを半分だけ塗装して中のクラックをあえて目立たせて
砂利のようなカルサイトとあわせました。ポイントでルチルクォーツを入れています。

ブローチ「かれの冷たい棺を背にして氷水を飲むこと。」
中心は赤鉄鉱が入ったアメシスト。棺というもののイメージをぐるりと水晶のさざれで囲みました。
下げた水晶の原石のままのビーズは氷を思わせます。

ブローチ「かれの双子に生まれてきたこと自体がおれの罪!」
今回のメインテーマ石(?)の日本式双晶です。白と黒の絹糸で基礎に縫いつけて、その周りをこれも
アンティークの黒いビーズで取り囲みました。不ぞろいな一粒一粒が傾けるたびぎらっと光ります。

会期中、好評であれば追加で作って納品したいです。
ぜひ会場でご覧いただければと思います。

自分でもイベントをやったり、展示に出させて頂いたりして
毎回、全力でがんばっているつもりなのですが
やはりわたしにとって少年展は特別です。(原稿用紙130枚埋めるくらいには)

少年と言うのは、神話を例にするまでもなく非常に魅力的なモチーフです。
日本にも稲垣足穂氏を筆頭に鴨沢祐仁氏と言ったすばらしい少年を描く作家は多くありますが、彼らは男性で、かつての少年達が少年を、ある種の憧憬を持って書くその作品はすばらしいものです。しかし、いわゆる少年的な趣味、鉱石、化石、天体、機械の類を好ましいと思う女性ももちろんいて一部の少女マンガや、とくに84年に長野まゆみ氏がデビューしたことでその少年性を愛好するという嗜好はある程度世の中に居場所を得たのだと思うのですが、
わたしがアクセサリーを作り始めたときは、まだまだそういうものはたやすく見つけることが出来るものではありませんでした。
その中で、少年展を主催されているneychi氏や、参加されている作家の方々はそれぞれの感性で少年的なものを描いていらっしゃって、もちろん今もですけれど、まだ創作を始めたばかりのわたしにはとてもすてきに、かっこう良く見えました。
そしてたしか、2008年くらいからだったと思うのですが、少年展というものの存在を知り東京にはこんなすてきな展示があるのかと地方からあこがれていたのです。
その少年展に、前回お誘いを頂いたときには本当にうれしくて、ひとかどの作家に近づけた気がしたものです。
またその憧れの展示に、koto.さんやゆうき蜜子さんなど、同期と言ってもいいような方々と一緒に出られることが、偉そうな言い方ですが、とてもうれしいです。
そして今回もお声がけ頂いて、しかも、とても残念なのですが今回で一回お休みとの事です。
他の作家の方々に見劣りしないよう、がんばって書いて作りましたので、ぜひお読みいただき、ご高覧いただけると嬉しいです。

15日と16日は在廊を予定しております。
会場でお会いできましたら、幸いです。
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